毎月月末から次の月の8日はもだえ苦しんでいる。短歌を6首、なんとしてもひねり出さなくてはいけないのだ。毎月のお題も悩みの種。6月の「なだり」は辞書にも載っていない言葉だ。短歌の世界でしか使わないらしい。漢字では「傾」と書く。山の斜面などの「傾斜」を言うそうだ。
短歌には生活、人生の様々、社会問題などなんでも読み込んでいいらしい。古典の和歌しか知らなかった私には驚きも多い。古典好きの私としては「優美」な平安風がいい。しかし、古語は現代の生活を表現するには全く合わない。現代人にも理解可能な言葉を選び出しても何か時代がかった古臭いものに感じてしまう。優美で、現代の生活を表現してもぴったり来て・・・となると難しすぎる。
というわけで今月も脳みその限界までひねったけれど、今の私にはこんなものしかできない。
「入日影(いりひかげ)灼熱の陽に耐えた街いろどりてなほやきつくさんとす」
「群れ群れて真夏の熱射うけてたつ励まし合ひてエノコログサは」
「風にのり盆歌きこゆきれぎれに彼岸か此岸かうつつかしれず」
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